
昨夜、ばーちゃんが急に
『去年の今日はためきちと一緒にここへ来たんだった』
と言いました。
昨年、リンパ腫と闘っていた母の愛犬ためきち。
抗癌剤治療で完解するものの、休薬をする度に再発。
最後は脳への転移が分かり、右目の視力はほとんどないかもしれないと言われ、
ためきちの容体は非常に厳しいものでした。
リンパ腫は完治することはない怖い病気。
抗癌剤治療で完解はするのですが、再発を繰り返すがんの中でも厄介な病です。
転移や再発する箇所によって予後が変わり、
ためきちは最悪な場所へ転移してしまい、かなり強い薬も使い果たし、
獣医さんはもうなす術がない状態となってしまいました。
ためきちに残された時間は僅かかもしれない・・・
そう思い、体調が捗々しくなかったけれど、
万が一の場合は、ちゅらもえの掛かりつけの動物病院で診てもらえるように
先生に事前に相談し、受け入れてもらえるように手配をしました。
そして、ためきちの主治医の先生には、これまでの治療経過や使用している薬などの詳細をまとめていただき、
やや強引ではありましたが、母とためきちを我が家へ連れて来たのでした。

余り状態は良くないと聞いていたものの
我が家へ来たら元気にちゅらもえと遊んだり
お尻の匂いをクンクンして怒られたり
食事もちゅらもえと一緒だと負けずにガツガツ食べて
なんだ~元気じゃないの~~(*^^*)
って、母も喜んでいたのです。
2015年12月28日のブログ記事 『どうも俺です』ここからは今までブログに書かなかったお話です。

ところが、翌日、29日の朝からぐったりして、
食欲は全くなくなり、嘔吐を数回。
お水も飲まないことから、脱水が心配だったので、
ちゅらもえの掛かりつけの動物病院へ連れて行きました。
血液検査をした所、数値が最悪。
脱水も起こしており、即座に点滴治療が必要との判断で入院することになりました。
ためきちの主治医の先生から頂いて来たこれまでの治療経過や症状など、
ひと通り読んだ先生から
「主治医の先生も相当苦労して治療していますね。
ここまで頑張って来れたのは最善の治療をしてきた結果。
明日、明後日と言ってもおかしくない状態です」
と言われました。
もうためきちにはそれしか時間がない。
流れ落ちる涙を拭いながら、
『最期は家族の元で旅立たせてあげたい。状態が改善しなければ明日には退院させたい』
そう先生にお願いしました。
先生も同じ考えでした。
一旦家に戻り、
母の匂いのついた(わざとつけました)バスタオルを病院へ届け、
ためきちが寂しがらないように、ためきちがいる酸素室の中に入れて頂きました。

その日の夜のことなど、
全く記憶が残っていません。
落ち込む母と急にいなくなったためきちを探すちゅらもえ。
そんな情景が微かに残っているだけです。
翌朝、病院の診察時間前には病院へ到着。
ためきちがいる集中治療室へ行くと、
嬉しそうに尻尾を振るためきちが!
看護師さんが「ためちゃん元気になりましたよ!」と言って、
酸素室の扉を開けてためきちを出してくださいました。
昨日は自力で歩くことも出来なかったのに、
しっかりとした足取りで私と母に近付き、
母に抱っこ抱っことジャンプまで。
点滴治療の効果があったんです(*^^*)
そうしているうちに先生が来てくださって、
血液検査など身体に負担になるものはやめましょう。
今の状態はかなり良くなっていますが、急変もあり得る。
一旦帰宅し、状態が悪くなったら連絡の上連れてくるように。
そう言われました。
結果として、その後、大晦日から新年はみんなで過ごし、
食欲は完全ではありませんでしたが、肉や魚は良く食べてくれて
自宅へ戻るまで病院のお世話になることはありませんでした。

本当はとても辛かったのかもしれません。
でも、母が言うには、「久しぶりにためきちが嬉しそうに遊ぶ姿を見た」と。
ちゅらもえとボールを一緒に追いかけて、
いちばんにボールに到達して咥えて持って来る。
それを何度も何度も繰り返し、みんなで大笑いしながら楽しい時間を過ごしました。
それが、ためきちとの最後の想い出となりました。

『も~ちゃんは病気になんか負けちゃダメだよ』
もえを抱きしめる度に、
母がそっとつぶやく言葉です。
6歳のお誕生日直前にお空へ旅立ったためきちの分も
みんな元気で長生きしなくちゃね!
今日も病気と闘うわんこもにゃんこも全ての生き物が、
みんな元気になって、新年を迎えられることを願ってやみません。
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今夜はための大好きな牛タン焼くからね~(*´▽`*)
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